精力剤の副作用について

一口に「精力剤」と呼ばれることもありますが、「精力剤」は正確には、「強壮剤」、「強精剤」、「勃起薬」に分類されます。

 

1.「強壮剤」

 強壮剤は、精力剤や精力サプリメントなどと呼ばれることもあり、健康食品に分類されるものが多く、即効性はないのですが、多くが副作用の心配のないもので、比較的簡単に購入することができます。強壮剤は、精力の減退や勃起力の低下など、中高年以上を対象とした男性機能改善の薬や健康食品などを示します。

 

「強壮剤の副作用」

 強壮剤は、「体を構成するのに必要な必須アミノ酸」や「クラチャイダム、マカ等の漢方」などから構成されています。そのため、即効性など強い効果はないのですが、心配するような副作用もなく、比較的安心して服用することができます。しかし、場合によっては「体が火照る感じ」や「動悸」などの症状が服用初期に出ることもありますが、これらの症状は短時間で治まるし、2〜3回服用するうちに出なくなります。

 

2.「強精剤」

 強精剤は、ED治療や性ホルモン治療などに用いられるもので、精力の増強や、性欲・勃起力アップ、射精をスムーズにすることなどを目的としており、医薬品認定されているものが多いです。強精剤には、錠剤、塗るタイプのものや、男性ホルモンを注射するタイプのものなどがあります。主な有効成分として、ヨヒンビン(勃起中枢を刺激)、メチルテストステロン(強い性ホルモン作用がある)などが配合されています。このような強精剤を用いることで、生殖機能を活性化させ、性欲を円滑に発揮させて、EDや早漏を改善する効果を期待することができます。

 

「強精剤の副作用」

 以上のように高い効果を期待できる強精剤は、その一方で強い副作用があることにも注意しなければなりません。副作用としては、例えば「発疹」、「発熱」、「吐き気」、「男性ホルモン分泌量の低下」、「肝機能障害」などがあります。

 

 「発疹」や「吐き気」は、ほとんどの場合、一時的な副作用として治まります。「男性ホルモン分泌量の低下」は、男性ホルモンを薬の効果で強制的に補うため、自身の体に本来備えられている男性ホルモンの分泌量が低下することによるものです。このような強精剤は、使用に際して正しい知識が必要で、医師による指導が必要になります。

 

3.「勃起薬」

 勃起薬は、ED(勃起不全)などの治療薬として開発されたもので、医師による診断がなければ購入することはできません。勃起薬は、シアリス、バイアグラ、レビトラなどが有名で、陰茎海綿体の血管を拡張させて血流を強制的にアップさせるため、即効性があります。

 

 勃起薬、例えばレビトラやバイアグラには、血液をペニスに円滑に流入させる血管拡張剤としての環状グアノシン一リン酸(cGMP)が多く配合されています。これらの勃起薬は、勃起を収束させるホスホジエステラーゼ5番(PDE5)の働きを阻害して勃起を維持させるように機能します。

 

「勃起薬の副作用」

 以上のような勃起薬は、強壮剤や強精剤に比較して、即効性とともに勃起力回復の可能性が高いのですが、強い副作用があることも知っておかなければなりません。また、勃起薬は、EDなどの原因を無くして根本的に直すというものではなく、その場しのぎ的なものですから、その点も認識しておく必要があります。

 

 シアリス、バイアグラ、レビトラなどの勃起薬は、医薬品であり、「動悸」、「頭痛」、「めまい」、「火照り」、「肝機能障害」、「目の充血」などの副作用があります。このような勃起薬は、素人が気軽に扱えるようなものではなく、また、服用の量も厳格に定められていますから、許容量を超えた服用を続けたりすると重い肝機能障害になるおそれもあります。